結婚式のご祝儀の基礎知識
1.ご祝儀袋書き方・選び方・包み方
水引きは必ず結び切り
一般的に結婚式は一度きりが望ましいため、ご祝儀袋には「結び直すことのない」結び切りの水引きがついたものを使うのがマナーです。
先輩や上司の結婚式のご祝儀に、カジュアルすぎるご祝儀袋は避け、「白」を貴重としたものを選びましょう。
金額とご祝儀袋のついあい
ご祝儀袋には「格」があります。 目安として、入れる金額の1/100くらいの値段のご祝儀袋を選ぶとよいようです。
10万円と高額を包む場合は、しきたりによって異なるためよく確認しましょう。
袋の部分に鶴や亀が描かれているものは、10万程度の大きな金額を包むのに適しています。
新札の用意
お祝いごとはきちんとしたフォーマルな場ですから、包むお金には必ず新札を用います。
新札用意を「忘れてた!」時の裏技2つ
(1)アイロンでお札のしわをのばす
(2)会場のフロントで新札に替えてもらう
筆記具は基本的に毛筆や筆ペンを用います。特に表書きは筆文字がマスト。受付係の人や新郎新婦に読んでもらいやすいように、楷書体で濃くはっきりと記入します。
2.ご祝儀の金額の目安
新郎新婦 との関係 |
ゲストの年代 20代 |
30代 | 40代 |
---|---|---|---|
友人・知人 | 2〜3万円 | 3〜5万円 | 3〜5万円 |
いとこ | 2〜3万 | 3〜5万 | 5〜10万 |
甥・姪 | --- | 3〜5万 | 5〜10万 |
兄弟・姉妹 | 5万 | 3〜5万 | 5〜10万 |
会社の上司 | 3〜5万 | 3〜5万 | 5万〜 |
会社の同僚 | 2〜3万 | 3万 | 3万 |
会社の部下 | 2〜3万 | 2〜3万 | 3万 |
取引先関係 | 3万 | 3万 | 3〜5万 |
3.表書きの書き方
自分で書く場合は「寿」「御祝」「御結婚御祝」などと書きます。「祝御結婚」(4文字)ではなく、「御結婚御祝」(5文字)の方がスマートです。
贈り主の名前は、表書きの文字を見ながら、やや小さめに書きましょう。
夫婦連名でご祝儀をお渡しする場合は、ご祝儀袋の右側に夫の名前を、左側に妻の名前を記入するようにします。名字は両方につけてもかまいません。
連名で名前を書く時には、最大3名まで!
ご祝儀袋にたくさんの名前を書くのは美しくありません。最大で3名までとし、4名以上となる場合には、水引の中央下に代表者の名前を書き、その左側に「他(外)一同」と記します。その際には、別紙に全員の名前を記し、中包に入れましょう。
4.中袋に関するマナー
ご祝儀を受け取った新郎新婦が、あとでお金を整理する際に、住所が書かれていないと大変困ります。忘れず記入しましょう。
筆文字が理想ですが、ここはペン字であってもかまいません。また、筆で記入する場合でも、郵便番号の数字は読みやすいようにペン字で書くといいです。
お札はすべて向きをそろえて、肖像の印刷がある表を前にして入れましょう。 一般的に、ご祝儀の金額は三万円が相場といわれています。
これはお祝い金のお札を「割り切れない」奇数枚数入れると縁起がよい、ということからきているようです。
金額の漢数字の書き方例
一 → 壱
ニ → 弐
三 → 参
五 → 伍(五でも可)
七 → 七
八 → 八
十 → 拾
万 → 萬
円 → 圓(円でも可)
5.ご祝儀の入れ方
6.袱紗(ふくさ)のマナー
結婚式などのお祝いごとでの袱紗の包み方は、まず袱紗を広げて中央よりやや左にご祝儀を置き、
(1)左側を中に折り込む
(2)上部を中に折り込む
(3)下部を中に折り込む
(4)右側を中へ折り込み、あまった部分を裏へ折り返します。